日本じゃあり得ない部屋の話「NYの小さいアパートで見知らぬ人たちと同居ならぬ同居」

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この前は部屋の作りが完全洋式ということによる辛さを延々と語りましたが、
実は我が家の問題点は他にもたくさんあります。
今日は間取り図を用いて部屋の話をしようと思います。



最近日本ではプライバシー確保や隣接世帯との間で起こりうるトラブルに事前に配慮したマンションの作り方がとても進んでいて
うまいこと他の世帯から見えない方向に向かっておおっきな窓が設けられていたり、
また絶妙に建物の平面を組んで他の世帯の人と動線が重なることのないように設計されています。


が!!!!!!!


多くの建物が100年前に建てられたマンハッタンでは、まだそういう概念がなかった時代だったこともあるし
その後人口密度の急増による改築でおかしいことになってしまった建物がたくさんあります。


その代表的な例といえば

我が家です (´;ω;`)
あのね、間違いないようにしてくださいね。この三つの部屋が我が家というわけじゃないんですよ。我が新居は星印のワンルームです (T-T)

それでも建物だけは立派に大きくて1フロアに20世帯ほどあります。
多分最初からいまの形だったのではなく、改造して部屋を細かく切っているんだと私は思っています。 


さてこの星印の我が家、

上下に開ける窓が二つもあって贅沢!!!!
(ほらほら、隣室は窓一つでしょ)

ここはエアコンを窓に挟んで固定させるので、窓が一つだとエアコンの季節に窓が開けられないんです。
窓が2個もあるってのはとっても大事!


しかし、
せっかくの窓から見えるのは壁だけです。
ほんとう、、、”#$”#%$#”#$”#%#$な気分になっちゃいます。
頑張ればちょっとは空も見えますが。「窓越しに見えるニューヨークの町並み (´∀` ●)ゞ」みたいなセレブなことは一切できません。

しかも方角、西 (´ι_` ) 
夏場は午後死んでましたね、、、


いや、、、そりゃ、最近流行のリバービューとか、六甲山ビューみたいに
「うちは座禅用の壁ビューでっせ!」と言えなくもないんですけど、、、


もっと酷いのはこっちですよ。壁だけじゃなくて、隣室が丸見え!!!
もう〜プライバシー侵害されまくり、もちろん、私も侵害しまくり。。。←絶対、狙ってませんけど


見ているテレビ番組だってバレバレなんだから、私がマニアックにビッグバン・セオリーを何度も何度も観ていることもきっと皆に知られてる
 (((; ゚ー゚))) 

でも私は隣の隣の部屋の人が金曜日ごとに違う彼氏を連れてくるのを知ってる
 (((; ゚ー゚))) 

そして、隣の人が毎晩YouTubeでカンナムスタイルを聴きながら練習しているのを私たちは知ってる
 (((; ゚ー゚))) 

彼は夜によく電話をするんですが、ちょうどその時間に窓側で編み物をするワタクシ!

まるで私の耳元にささやいているようだ。。。。 (*´ω`*) 
思わず「うんうん」とか返事しちゃう


まさにこれ、この3室の人らが一緒に暮らしているような感覚です。
たまに窓に向かって叫びたいときがあります。
「ボリューム下げてくれへんか!!ウチ、今電話してんねやんか!!!」

きっと叫んだら下げてくれそう。「うぃっす!」とか返事してくれそう。

どんだけプライバシーないのか我ら、、、
根源をしらない親近感さえ湧いてくる( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

この部屋で暮らして6ヶ月。彼らと同居ならぬ同居をし続けたのも6ヶ月という計算です。
夜、隣室の部屋に電気が灯る瞬間は思わず「お帰り」と言いたいぐらい。


でも実は廊下ですれ違ったことも挨拶したことも、一度もないという微妙な関係です。
だって、ほら。わかるでしょ。
あまりにもお互いプライバシー侵害しまくっているんだから、お互いのことめっちゃ知っているのにかえって友達にはなれないという、、、

でもきっとね
ここの三つの部屋に住んでいる誰かが引っ越してしまうと
さびしい気分になりそうです。



ということを書いている今も
カンナムスタイルの練習に拍車をかけている誰かさんと
レンジチンしたなにかを食べる誰かさんと
夕飯の後ぐうぐう寝ている誰かさんがいる
マンハッタンのどっかのアパートです。



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