-14時間の時差はハンパなく辛い。。。と予想してましたが、意外とサラッと慣れました。
が！
相変わらずハードなスケジュールです。
今日はそのスケジュールに密かに植え込まれた姑さんの野望がヨメの心の底に硬く封印されていたダークサイドを派手に起こしてしまった（言い過ぎ）事件の話です。


里帰りはまず旦那の実家からです。アメリカに渡る前に3ヶ月だけ一緒に暮らしたこともあり、私にも馴染みの家です。今回もそのヨメ修行時代とほぼ同じ生活をしているのですが。。。

私の旦那キムキムには弟が一人います。歳は2歳離れていて、旦那より１歳下の私より１歳下。言うと3人がそこそこの歳ということです。
この旦那の弟のことを仮にチャンチャンと呼びます（どうせ、キムさんなのは一緒なので）
キムキムとチャンチャンは、「人間ってコピペできるんや」と、だれもがビックリするほどの同じ顔、同じ体格、同じ声！！！　そこに舅さんまで加わるとなにこれ型で抜いてんの？と思うぐらいそっくりな三人です。

しかし残念なことに今の悲惨なる韓国経済の犠牲にされてしまったチャンチャンは。。。はい。プー太郎です (p_q､)
良い歳してプー太郎、兄貴は結婚しているのにそういう見込みもなく、、、姑さん自慢の美肌を荒らす心配のタネ。（と姑さんが言ってました。まだツルツルやのに）

ということで、今回キムキムの帰国をチャンスに姑さんはキムキムが兄貴として腹をわっての会話を交わし、励まし、助言もしてあげることを密かに望みました。が、この鯛焼きみないにそっくりな兄弟に唯一違うところがありまして、それが性格だという悲劇なのか喜劇なのか。。。 (*-д-)-з
チャンチャンは韓国ドラマに出てくる韓国男子そのもの！末っ子らしい優しさと豊かな語彙の持ち主である反面、キムキムは戦国時代のサムライとでも言いますか。。。見た目は優しいけど「何なら腹を割る。口では言わぬ」的な人間。
会話が始まるワケがありません。
そこで姑さんのセコい提案。

「ハンハン。一緒に行きなさい」

えっ？！どこにですか？

姑さん曰く、今まで全然そんなんじゃなかった兄ちゃんにいきなり二人でご飯行こと言われても不自然やし、会話も弾まないし、なにより姑さんの思惑を請け負ってくれるはずかないキムキムなのでワタクシを植え込むのだと。
 (￣−￣)フーン
ワタクシ、時差で疲れてるし、お酒も飲めないからそういうの楽しくないっすよ。
とややぬるい。
そこで姑さんのナイスな提案。

「夕飯三人で外食したら、ハンハンはご飯の支度も皿洗いも免除じゃないの？」

 Σ(･∀･|||)　ホンマヤ！

ちなみに我が義理家は金持ちでもくそでもないけど、食へのこだわりだけは一丁前なんです。朝ご飯からお皿が人数×10枚近く出てくるんだから、夕飯ともなるとそりゃあ大変なお仕事。姑さんはチャングムに近い (´；ω；`)

そんなウマい提案を却下するわけには行かず、請け負うことにしました。もちろん会話をスタートさせる役、姑さんの知りたい情報を探り出す役、姑さんが望んでいる仕事に就けるようチャンチャンを決心させる役。この全部を。  ○|￣|_

でも面白いのが、チャンチャンはわたしと食の好みが全く同じなんです。ご飯に誘い出すのも楽チン。だって、タレに漬かしたカルビとか甘辛ソースのチキンなんてキムキムの嫌いな食べ物、舅さんに至ってはほぼ憎悪していますから。
カルビ食べに行こうよとさりげなく誘い出し、ほんじゃあ兄貴も行こうよという流れを無理矢理作り、いざ三人で出動 ┗(＾o＾)┓=3=3=3
家の近くのお店に連れて行ってもらいました。まずはカルビで腹ごしらえ。
ここで二人を徐々に酔っ払わせようと思います (*^-^)ゞ -=☆

お酒なんか無限に飲める遺伝子の家系なので、ビールなんかじゃ3日昼夜で飲んでも酔っ払いません。人間の身体に吸収されやすく、より効果的に効くアルコールの度数は何と言っても爆弾酒。黄金比率はチャミスルをおちょこで１個分、ビールグラスに注ぎ、残りのスペースをビールでいっぱいにするとOK！（だが、こえは一般で言う比率で、ハンハンには秘伝の製造法がありますねん）←どんだけ詳しいの

ささ、かんぱーい (〃⌒0⌒〃)ノ口 乾杯ｯ!.:ﾟ+
キャー　出た！韓国人特有のアレ。韓国人って旨い酒を飲んだ時はお腹の底からキャーって音を出すんですよね。いい調子！のめのめ！二人とも飲んで酔っ払え！酔っ払って喋れ！
お酒を飲むペースが緩まないようにカルビを焼くわ、爆弾酒を混ぜるわ、お肉の追加やビールなどあれやこれやを頼むわでヨメはちょっと忙しい；；；そんな中会話の方向をうまいこと持って行くために交通整理もするわで目が回る ..._((;@Д@)ﾉﾞ

でも頑張りましたよ〜
せっせとカルビを焼き、ちゃっちゃっと酒を混ぜ、さっさと野菜頼み、べらべら喋る。
まだ本題を突っ込んでないからもうちょっと頑張る。
せっせとカルビを焼き、ちゃっちゃと酒を混ぜ、さっさと野菜を頼み、ぐいっと飲んで、べらべら喋る。

あら？まだ？
せっせと焼き、ちゃっちゃと混ぜ、さっさと頼み、ぐいっと飲んで、べらべら喋る。

なんか、途中から要らん工程が入った気がするけど
とにかく焼き、混ぜ、頼み、飲んで、喋る。

いい具合三人ともお酒が効いてきて、キムキム・チャンチャンブラザーズいよいよ姑さんオーダー通りのシチュエーションへ。
そこで！！なんと、「ラストオーダーです」ってよ。
なに言うてんねん！
眠らない夜のまち韓国って今景気悪いからもう変わっちゃったの？！！？！まだまだ時間あるし、やっと本番始まるっちゅうのに情けないわ。

ということで2次会も決行。なんかもうこの兄弟はお腹いっぱいだしお酒まわっちゃったし、家帰って寝ようとか言ってるんですけど！
これこそなに言うてんねん！！！朝まで飲むのが韓国男子の美徳ちゃうかよ！！！！と二人に怒鳴りつけて2次会はヨメの指揮で進撃。
全員ススメ！針路はぁパブ！

ねね。ちょっと前に日本で流行ってたフローズンビールってのが今は韓国でも流行っているみたいです。しかもこの派手さですよ。こんなの、お酒というかパフェ感覚で見た目も可愛いし飲むのも楽しいに決まってるじゃないですか。しかもなぜかストローつけてくれたからチューチューするのも楽しい！
さ！前やってた会話続けようか？

ということで、また会話の交通整理をしつつ、飲んで笑って話しての繰り返し。
最初はよそよそしかった兄弟も「あら！いやねぇ〜二人。そんな会話までしちゃうの〜」 (〃∇〃) ってぐらいいい雰囲気になりました。
いよいよ核心のど真ん中。
姑さんが「これをさりげなく聞いてこい」と言ってた部分の話！これはメモらねば。と思う矢先。

パッチーン
ハンハンの思考力に死亡フラグが立ちました。

 ＿ﾄ￣|○

調子に乗って飲めないお酒を飲んでしまったハンハンはもはや姑さんのスパイは勤まらん。
それにいくらお酒に強い遺伝子の家系といってもワタクシ特製の爆弾酒を続け様に飲んできたんだから、兄弟もそろそろ思考力はアンドロメダへ。
三人揃ってポワッと赤い顔して何かしらを喋ってはゲラゲラ笑っているんだけど
だれも意味は分かってない；；；
深夜2時になってお店が閉店するから帰ってくれと、韓国アイドルみたいな顔の店員さんに頼まれたことは覚えています。

その後のことですか？いや。なにも特別なことはありませんよ。
普通に3人で泥良いのまま家に帰りましたのさ〜 (o'ヮ'o)♪
玄関入ってからチャンチャンが派手に転んでまたハンハンがゲラゲラ笑って大騒ぎして、姑さんも舅さんもパジャマのまま走ってきましたのさ〜

次の日は毎朝恒例のカトリックラジオを聞きながら食べる朝ご飯を三人共々抜けましたわ。もちろん姑さんを手伝って支度しないといけないヨメだけど、起きたら11時でしたよ。
朝ご飯というか昼ご飯というか、とにかく食卓に全員ついたときはキムキム、ハンハン、チャンチャンは青い顔して奇麗にスープだけを飲み干しました。（もちろん鱈スープでした）

姑さんは「昨日の件はどうなった？」と聞こうともしません。封印してたヨメのダークサイドはバレちゃったけど、チャンチャンとの義理は守ったぜ (￣ー+￣)　なんも、覚えてないけど。
 ( ﾟ∀ﾟ)ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼



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