冬に読みたい洋書&ニューヨークなクリスマスの話を紹介

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秋は読書の季節といえども、寒い冬の日も負けず劣らずの読書日和です。年賀状の準備や連日の忘年会でなにかと忙しい12月。ちょっとの空き時間を見つけて本を手にすると、きっと気持ちも落ち着くでしょう。
新年の目標としてもっとも多く挙げられる項目に禁煙、多読、英語の勉強があるそうです。2013年の目標としてこの三つを立てた方も多いのではないでしょうか?途中で諦めたしまいましたって?いいえ。まだまだ2013年は1ヶ月も残っています。

ここに、12月だからこそ読みたい素敵な物語があります。読みやすくて楽しい、憧れの町や素敵なクリスマスを背景に広がる物語の世界にどっぷり浸かっているうちに、多読と英語学習の二つの目標が達成できるかもしれません。

❶ A Christmas Carol and Other Christmas Writings
by Charles Dickens
クリスマスを素材にした物語のなかで最も有名な作品の一つであるクリスマスキャロル。子どもの時に絵本を読んだ記憶があります。大人になってから読み直すときっと一味違うはず。世界的文豪チャルズディキンズの文章をそのままどうぞ。
特にここで紹介するペンギンクラシックシリーズのハードカバーバージョンは美しい装丁で注目を集めているシリーズでもあります。お値段はややお高目ですが、ずっとずっと眺めていたいデザインの一冊です。

❷  The Chronicles of Narnia 
by C. S. Lewis
何年か前に映画化されることによって私たちにも馴染みの作品になった「ナルニア国物語」。イギリスやニュージーランドの小学校ではいろんなバージョンのアニメーションだったり絵本だったりを子どもに見せているほどの国民的物語だそうです。
映画バージョンはライオンが出るお話が1編目になっていますが、実はその前に The Magician's Nephewというお話が一つあります。2編目である The Lion, the Witch and the Wardrobeは雪景色を背景にしていて12月に読むにはこの上ない一作。1編目から読んでみるとこのお話の面白さが一層深まるでしょう。
本を原作にする映画は絶対原作より優れたものが作れないという映画業界の俗説があるように、このナルニア国物語も本の方が映画より素敵です。映画が好きだった方はきっと本も大好きになるはずです。

❸ Dash & Lily's Book of Dares
by Rachel Cohn , David Levithan
ニューヨークの観光シーズンは何と言っても夏ですが、クリスマスも欠かせません。とっても寒くて雨も雪も多いのがニューヨークの冬なのでせっかくの旅行には適しないけど、やっぱり5番街のクリスマス飾りや町中のイルミネーション、クリスマスキャロルを歌う合唱団などなど。思わずウキウキしてしまう季節です。
そういうニューヨークのクリスマスシーズンの雰囲気がよく出ている物語がこちら。ある少年がクリスマスを前に本屋で謎のノートを発見することでお話は始まります。ノートの持ち主はボランティア合唱団で歌う少女。この二人はノートに文章を書いてお互いを理解していきます。ノートは手渡しではなく、指定の場所に隠しておく決まりです。ニューヨーク生まれニューヨーク育ちの少年少女がノートを隠しておく場所はどこも素敵な冬のニューヨーク。お話はクリスマスを過ぎて新年まで続くのでこの12月から新年にかけて、同じタイムラインで読んで行きたい本ですね。

❹ The Christmas Kid: And Other Brooklyn Stories
by Pete Hamill
ニューヨークといえばエンパイアステートビルやセントラルパークなど、マンハッタンのことをまず思い浮かべます。しかし、ニューヨークを構成する4つの区(ブロンクス、マンハッタン、クィンス、ブルックリン)の中でもっとも多くの人が住んでいるのはブルックリンなんです。マンハッタンは仕事の場、または観光&娯楽の場であり、身体と心を休めるのはブルックリンだという考え方を持っている人もニューヨーカーの中には多いのではないでしょうか?
ということもあって、「ホームタウン」という言葉の響きにはなんとなくマンハッタンよりはブルックリンをにおわすところがあります。ニューヨーカーのホームタウン、ブルックリンを背景にちょっと懐かしい物語を綴ったこの一冊。雪で真っ白なカバーもとても素敵です。
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