【NY本屋便り】今ニューヨークの本屋で気になる本 9月Strand Bookstore編/アメリカ禁書週間
by ハンハン
ニューヨークの町中の本屋で注目されている本、気になる本をお伝えする【NY本屋便り】。今回はStrand Bookstore編です。
ただいまストランドのショーケースは Banned Book Week特集です。 このBaneed Books Weekとは、アメリカの図書館協会および出版関係団体が「読書の自由」を記念するために指定した週間のこと。毎年9月の最後の週に定められているので今年は9月22日から28日までです。
現在日本でも児童の貸し出しに規制がかかった本があったり、またはそれを推進しようとする動きが合ったりして話題になっていますよね。児童への影響を考えると過激すぎる本や残酷な本は規制すべきかもしれませんが、そのような規制は人の知らない間にだんだん広がってしまって、私たちの大切な自由を侵害することに繋がるかもしれません。
自由と平等を何よりも大切にしているアメリカ。いろんなことを考えさせられる今週です。
このBanned Bookとは悪影響を及ぼす恐れがあると非難される本、特に青少年が読むことについて親や教育関係社が望ましくないと考えている本を示します。
興味深いことに、「ハリーポッター」がなんと#1 Banned Bookに選ばれました。子ども向けの本だと思い込んでいたのでちょっと意外。読書への興味を呼び起こすにはとても良い本だけど、設定や内容には残酷な部分があり児童向け禁書にすべきという意見があるそうです。
そして村上春樹の「ノルウェーの森」も取り上げられました。「ノルウェーの森」は実際に禁書にしているまたは過去にそうだったという学校があるほどアツい話題の作品だそうです。しかしだからこそもっと注目され、アメリカでも村上春樹と言えば「ノルウェーの森」を真っ先に思い出すほどの代表作になりました。
ストランドのテーマ本棚に「Read NYC」が登場しました。#1に選ばれた「A Natural History of New York City」はオールカラーに写真もたくさん入っているわりには安く、内容もとても面白いです。
その他にニューヨークを舞台にする小説もたくさん選ばれているので、広い広いストランドでも迷うことなく面白い本に出会えますね!
※参考
Banned Books Week
Censorship Causes Blindness: The 5 Best Banned Books Turned Films