エスプレッソ・ブック・マシンってご存知ですか?

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2011年2月に、当時我が家がとっていた新聞で「エスプレッソ・ブック・マシン」という物の記事を読みました。


米国発オンデマンド印刷機 「エスプレッソ・ブック・マシン」が三省堂に登場(2011年2月28日付/朝日新聞)

コーヒー一杯が飲める時間に本が1冊印刷できちゃう。という記事に
印刷物フェッチで、新しいモン好きでもあるワタクシ。萌えました!

東京辺りに住んでたら、別に要らない本でもいいからその本が印刷される場面を見るために、本屋に今すぐでも駆けつけるところでしたが
さすがに大阪から新幹線に乗って、わざわざ見に行くのはちょっとね 、、、(;゚∀゚)


このエスプレッソ・ブック・マシンってのは
コーヒー一杯飲む時間に本が一冊。という印刷の速さより、
が出来てしまうというのが重要なんですよね。


日本では青空文庫として知られているパブリック・ドメイン、著作権が切れた本を、今はモニターで、iPadで、iPhoneで、キンドルで、、、といろんな方法で読んでいらっしゃる方が多いですが、
「それでも紙の本がええ!!」という方(とくに、ワタクシ)のために
その場で印刷して、ちゃんとカバーもつけて、製本して、熱々のまんま届けてくれるというサービスなんです。


どんな機械かな〜と、すごく気になっていたのですが



なんと!!偶然にも、Sohoにある本屋さんで発見しました。
しかも、全然珍し気もなく
そこらへんにドーンと置いてあるだけ。

見た感じでは、印刷所にあるような本格的な物よりは小さく、
建築業界でつかう大型のプリンタをもっとコンパクトにしたような感じでした。


残念ながら動いてはいませんでした。



日本で初めてこの機械を導入した三省堂側は
世の中の全ての本を店内に置くことは不可能だが、この機械があれば印刷できる。お客様が求める本がいつでも手に入る本屋さんを目指すという目的で導入したそうです。


たしかに、デジタルコンテンツは場所を取らないから、いいですよね。
見本だけ出しておくことも可能で、お客さんからみると印刷したての新しい本が手に入るし。



しかし、日本ではその後どうなったか分かりませんが、当時あまり利用されることもなく、広がる見込みもなさそうでした。
日本では出版関係の法律などいろいろ複雑で出版する側も本を買う側も、この機械を利用するメリットが殆どないとか。




こちらの印刷料はいくらかと見ると、
いろんな段階がありました。

まず、家族や友達にプレゼント用として印刷する個人的印刷物から
いわゆる一人出版、
著作権保護、
またこの本屋さん(Mcnally Jackson Books)の本棚に並べてもらう権利付き。などなどで料金が異なります。
一番高いプランではISBNとバーコードも付けてくれるそうで、さすがにこのレベルだとちゃんと本そのものですよね。

この初回費用を払って、その後の追加印刷はページ数によって料金が決まる仕組みだそうです。




ということで、「本屋さんの棚に並べてくれるサービス付き」で印刷された本が並んでいる棚。


なによりも、「本棚に並べる」とか「ネット注文を当書店が扱う」などという積極的で多様なサービスが備わっていて
それを立派な商売として出版する側に「売る」というのがアメリカらしいというか。。。

いろんな意味で面白い物を見ました。


機会があれば利用してみたいな〜


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