ソウルはお年寄り優先?ニューヨークは女性優先?【三都物語】地下鉄の席に座れる順番

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この前の話です。ちょっと出かけようと思って地下鉄の駅に向かう途中「あなた奇麗だね!」と道行く人に言われたんです。しかもなんと!9丁歩く間に4回も Σ(゜∀゜ノ)ノ
9丁というと1キロメートルぐらいでしょうかね。

なにハンハン、自分は可愛いと言いたいの?
って違うんですよ。
あ!でも正直嬉しいです。←
私はあまり可愛い人間ではないので人生で「あなた奇麗だね」と言われたことが殆どなく、多分この4回が今まで言われてきた回数より多いんちゃいます? (´;ω;`) 可哀想な人生です。

さて、その日は「宗教的にやたらと人を褒める日」ではないかと思えるほどでしたけど、それじゃなくてもニューヨークに住んでいるとちょっとした時に「私って、もしかしたらモテてんの?!?!」と錯覚させてくれる瞬間があります。おばはんの胸も高鳴る瞬間!


女性優先のニューヨーク

映画「タイタニック」で救命ボートを出す時に「まず子どもと女性を乗せろ」と言う場面があります。
その由来についてはいろんな説がありますけれども、とにかく西洋はレディーファーストの文化。いろんな細かいところに女性への配慮が感じられます。
お店のお客さん同士、しかもなんの関係もない他人がドアを開けてくれたり、まったくの若者の(つもりである)ワタシに電車の席を譲ってくれたりするとそれはそれは嬉しいレベルじゃなくて恐縮ですよ。さらには相手がお年寄りの紳士だったりすると。。。韓国育ちの私にはそれほどの恐縮はありませんよ。すっごい申し訳ないし、どう行動したらいいのかが分からない。
しかし向こうはこの社会の常識のある市民として自分なりに当たり前のことをしているのだから。。むしろ断りすぎるのも失礼だとか。それを聞いてからはあまり断らず「どうぞ」と言われたらソッコー親切を受けてしまう図々しいおばはんになってしまいました (^_^;A

いや、むしろこの前、住んでいるマンションのロビーでエレベーターのドアを開けて私から乗せてくれたおじいちゃん紳士がイタリア人というのが分かったときはこっちからエスプレッソに誘い出したいほど!←ハンハンはイタリア人を差別しています(いい意味で)
なんやかんや言ってても、この文化、満喫してます (^_^;A


お年寄りはどんな場合にも最優先!ソウル
けっこう古いんですが、韓国でとても有名だったCMにこういうのがありました。そこそこ乗客が乗っている電車、疲れた学生さん二人が乗ります。立っている乗客はいなかったが、残っている席は優先席のみ。学生さんの一人がもう一人に「座らないの?」と聞くと、「全然平気!守るべきなのは守らないと」と言います。
このCMはリポビタンのだったんですが、とても流行ったのでその後「どんだけ電車がガラガラでも若者は優先席に座ってはいけない」のが社会の常識になったほどです。
その前は空いていたら座ってたと思いますけどね。。。

それでもその以前からずっと変わらないのが「お年寄りが現れたらすぐに席を譲る」ということ。今はけっこうダメになっていると言いますけど、やっぱり日本やアメリカに住んでいてたまに帰省すると席を譲る場面に、または私が座っている場合は「譲れ」オーラーには感心半分驚き半分になります。


携帯電話電源OFF車両の優しさ!日本
私が日本に留学して最初の頃、「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さるようお願い申し上げます」の車内アナウンスはとても謎でした。語学学校の先生に聞いてやっと謎が解けました。なるほど!だから「通話はご遠慮ください」なのね!
その後大阪に移ったらこちらには「電源OFF車両」もあるんです!阪急電車と乗り入れしている大阪地下鉄の谷町線に、1車両ずつあります。これは昔阪急電車が「全ての席は優先座席」という方針を取り、優先席を指定しなかった時の名残だそうです。その後携帯電話が普及したけど、優先席が決まってないから全ての携帯電話の電源を切らなければならず困った時のアイディアで1車両を電源OFF車両にしたとか。最近は電源を切らずにそのまま持ち込む人も増えたけど、通話はしっかりと全車両でみなさん遠慮しているんだからこれはすごくえらいと思います。

ちなみに交通機関での携帯電話の通話を遠慮するのは世界で日本がほぼ唯一の国です。最初は不便な思いもしたけど、その分電車の中が静かだし、ペースメーカーを使っていらっしゃる方々も安心ですよね。交通機関は皆のスペースなんだから、マナーを守って誰もが快適に利用できるようにすること。大事だと思います。

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