ネコの気持ち3種セットでニューヨーカーになる!

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この前紹介した私の大好きな漫才コンビー、「中川家」のネタに
ペットを飼おうというネタがあります。

犬が良いと主張するレイジは、最近犬の気持ちが分かるような道具も出ていて、前に比べて飼うのが楽になったとか。
その「犬の気持ちが分かる道具」とは、犬の首に付けて
ワンワンと吠えると「お腹空いた」とか
ワンワンと吠えると「遊んで」とかの文字が出るやつで
お兄ちゃんはそれをネコに付けたらどうなるんやろうとボケます。

にゃーとなって、何を言ってるんだろうと確認してみると「俺は俺や」
にゃーとしたので、ほっ!何だろうと見ると「しらんがな」
にゃー何何?「一人にしてや」


ということで、全然楽しくないやん!!と突っ込まれるオチなんですけど
 (*´艸`*)ウフッ♪


しかし、
そのネコのような生き方、
ニューヨーカーの生き方なのでは?と思えてきました。


今日は私がニューヨークに来て感じたショック、特に人間関係に関するショックをまとめてみようと思います。



ネコの気持ちその①ー俺は俺や

私の限られた経験ではありますが、ここニューヨークに住む人々、それは日本人でも韓国人でも南米から来ている人でも、白人でも黒人でも
とにかくこの「俺は俺や」という考え方がものすごく強いように感じます。

まあ、そうだという話は聞いていたので、構えてはいたものの
やっぱりアジア人にこんな態度をされると違和感のレベルを越えてショックですショック。なぜかって、私たちアジアの人間には礼儀や謙遜、お陰様という精神があるのに
すぐため口で話かけてくるわ、自分の要らない自慢話してくるわ、貴方の考え方は間違ってるよとどストレートで攻めてくるわ、、、

しかしこれ、繰り返しますけど
殆どの人がそうなんですよ。
アジア人だけじゃなくて、全部そうなんですよ、、、


で、よくよく考えてみると
考え方が間違っているのはむしろ私だったんじゃないかな?と気づきました。
そういえば「アメリカ英語は謙遜しない」という話を聞いたことがあります。
なぜかというと、アメリカ英語は表現の精密さがめちゃめちゃ高いので、日本語みたいに「短い文章から大きい意味を導き出す」というようなことが出来ず、「書いてあること・言っていることのみ」読み取るとか。
だから、例えば

A: Bさんはスペイン語がお上手だと聞きました。
B:いえいえ、ほんの少しかじっているだけで、まだまだですよ。

という会話が日本語では違和感がないし、むしろBさんってスペイン語そうとうお上手なんだろうな〜という意味に読み取れるんですが

これを英語でこのまま話したってなると
Bさんは本当に少ししかスペイン語を習ってなくて、まだまだ初心者レベルだということに読み取れるんですよね。
だから皆が自分はなになにが上手で、何が得意で、、、と、
俺はすごい!最高なアタシ!!!
という風な喋り方をするんですよね、、、納得です。



ネコの気持ちその②ーしらんがな


またもう一つニューヨークに来てビックリしたのは、まちに本当たくさんの「おかしい」人がいるとのことでした。
大阪では私の親友のRちゃんがこのおかしい人を呼び集める能力を持っていて、彼女と一緒に出かけると必ずと言っていいぐらい独特な人を見かけるのですが、、、

ここニューヨークではRちゃんの能力を借りなくても充分にまちに溢れています。
 (´;ω;`)
帽子から靴までネコの変顔プリントの(多分自作の)服を来ているおばちゃんとか、
電車でスープ飲んでいるお兄ちゃんとか、
普通に街を歩いていていきなりシャツを抜き出して上半身裸になる人とか(その後、街路樹に駆けつけ背中を揉んでました)
一人でなにか呪文みたいなのをぼそぼそぼそぼそ喋りながら歩く人なんて一番軽いレベルかな、、、

こんな表面的に現れる「おかしさ」だけじゃなくても
日本だとちょっと人目を引いてしまいそうな行動、でもここではあまりにも多くの人らがやっているからむしろ目立たないこともたくさんありました。

ヨガ教室の帰りなのか、全身タイツに近いペチャッと身体につくトレーナー服のブヨブヨのおばちゃんが電車に乗った時は目をどこに置けば良いかが分からなくて、見ている私が困ってましたね。。。ちょっと、、、パンツの紐がクッキリ!!見えてるし (T-T)


でも、いくらおかしいことをしても、
時にはちょっと迷惑なことをしても、
ここではあんまり文句を言われることがないみたいです。

それって、皆が自分のこと以外は「しらんがな」という態度をとっているからではないでしょうか?
友達というのも、我々アジア人からみるとめちゃくちゃ浅い関係でも友達と呼び合うのでたまには「友達なのに、どうしてそんなに冷たいん?もっと気ぃ遣ってや」と思う時もあります。


まあ、人間関係に対する価値観の差なので
期待が大きければその分傷つくことも多いはず。私ってついついおばちゃんの本能が出てしまうから、余計なお世話をしてしまうことも多いのですが、
この「しらんがな」をちゃんと身につけないと辛いのは私だけなんでしょうね。



ネコの気持ちその③ー一人にしてや


この「一人にしてや」だけは、ニューヨーカーの考え方と反対だと思います。

日本を訪れた外国人観光客を対象にしたアンケート調査の結果を見ると、日本で見た一番驚きの風景は?という問いに
アメリカ人回答者の間で1位だったのが「駐車タワー」←ニューヨークだとちょっとはありますけど、あのパズル式の駐車タワーはただっ広いアメリカでは無用
そして目立つのが(何位だったかは忘れましたが)
一人で食事している人。

 Σ( ̄□ ̄;)

そういえばこちらの人って、あんまり一人の時間をとらないんですよね。かといって誰かとペタっとくっついているわけでもない。
「社交」って言ってたっけ、、、←変なダンスのことしか思い浮かばれへんけど;;;そんなんじゃなくてね (^_^;A

私の先輩がニューヨークで建築設計の仕事をしていて、この間はアパートに手がけているとのことで話を聞いたら、、、
それがショック!

アパートなのに、一番重要にしているのはお店に貸す予定の1階と、外見、エレベーターやホールなどの共有部。
アパートの個室についてはクライアントも上司もなにも言っていないとか!

のべ床面積の90%以上がアパートなのに、本来なら設計者が一番悩むべきのどうしたら快適で暮らしやすい部屋になるか、隣接世帯間の防音はどうするか、同じ面積でももっと広く使える部屋の形はなにか、、、などなどはあんまり考えなくても良いらしいです。

これは、部屋がどんだけ悪くても借りようとする人が絶えないニューヨークならではの事情も効いていると思いますが、
実はニューヨーカーの皆さんはあんまり部屋にいないんです。
広くて良い部屋に住んでいる人はよくパーティーを開いたりもするのですが、基本的にどこかに出かけているイメージが強いし、「あんなことまで集まってやっちゃう??」と思うほど「なんちゃらの集まり」が多いですね。編み物とか、読書会とか、、、

「知らんがな」と、あんまり周りの人と関わらないような考え方しているのに、自分のプライバシーを完結させようともせず、意外とルームシェアーも盛んで、
ドラマ「Friends」のように、部屋単位で借りてリビングとキッチンはシェアーするという暮らし方もとっても一般的です。だからむしろ日本で言うワンルームみらいな住宅が少なく、どうしてもルームシェアーはイヤだという人はそういう部屋を探すのが難しいですよね、、、
ほんとう不思議な社会!


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ということで、まだまだニューヨークのことがよくわからないワタクシですが
今までの経験から気づいたことをまとめてみました。
こうして見ると、私の中で忘れられない友達のT君のことが思い浮かびます。
とっても優しくて、礼儀正しくて、気配りもできて、皆に評判だったT君。
そんなT君が1年間の留学の後帰国した時、彼を知っている全ての者が驚いたんです。
人間、1年でこんなに変わるんだ!!とビックリするほど、彼は「俺は俺や」になってたし、謙遜もしなくなったし、頼んでもないのに英語のこと教えてやるぜと言ってくるし、、、当時は私を含め皆が戸惑ってしまいました。

今になって、あんなことこんなこと考えてみると
あ、、、だから彼もああ変わったんだね!と納得します。今はどうなっているんだろう???ちょっと久しぶりにメールでもしてみようかと思います。

それにしても、ネコの気持ち3種ネットはニューヨーク限定にしておいて
国には持って帰らないように心掛けたいですね〜 (*≧艸≦)



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