一目惚れしちゃった本屋さん Three lives & company

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例えばの話です。もしニューヨークに部屋を借りるとしたら、どのまちに部屋を借りたいですか?
もし、そこそこ安全なまちの、そこそこ同じ間取りの、そこそこ同じ家賃の、そこそこ快適な部屋がたくさんあるとしたらの条件です。

日本だったらまず駅から近く、でもうるさくなく、近くに安くて品揃えのいいスーパーがあるとベストでしょうね。
でもニューヨークだとまちが小さい割には駅はとてもたくさんあるから「えきちか」の意味がないし、うるさいのはどこも一緒 (^_^;A

それで、私だったらこのような部屋を選びます。
近くに明るくて親切な小さいコーヒー屋さんがあって、素敵な本屋があるところ。
よく知らないけどコーヒー屋さんってニューヨークで一番多い業種ではないかなと思うぐらいたくさんありますけど、親切で明るいってのはなかなか貴重ですよ〜
そして本屋。
それは私が大の本好きで、洋書もすらすらと読めるよ (*‘ー‘)ゞドヤ という意味じゃなく(むしろ全然どっちも当てはまりませんが (^_^;A
住宅地にある個人経営の小さい本屋さんはそのまちの暇人の(?)溜まり場だからなんです。いや、別に暇人に限るわけでもないんです。本好きで物言いの人らはまちの本屋にただ雑談をしに行ったり、そこで偶然知り合いと鉢合わせして大いに盛り上がったり、よく買う本を覚えられて似ているような本をすすめられたり。。。とにかくこの本屋の使い方に富んでいる。だから、素敵でワイワイしている本屋が近くにあったら、その地域に溶け込むのもちょっとは難しくなくなるはずです。

今まで見てきた本屋のなかでアッパーイーストのコーナーブックスがそんな感じで、このThree lives & companyもいわばウェストヴィレッジのコミュニティ中心のようなお店でした。絶えずにお客さんとお話をしていて、もういい加減にして私のお会計してくれ!と思うほど (^_^;A でもそういうところもなぜか温もりが感じられてぐっときました。

メインのジャンルは文学で、ニューヨークの本屋さんに必ずあるニューヨークコーナーもとても充実。自費出版っぽい本も置いてあって、ローカル感がたっぷり味わえます。
ストランドのようにトートバッグや文房具を扱っていてお土産の買い物にも便利な本屋ではありません。葉書は何枚かありましたけど、ここは純粋に本って感じでした。本も文学にぎゅっとしぼられていて、どれも良書といった感じの本がたくさん。HPによると店員さんは誰も本に詳しい人たちなので読書のアドバイスも提供するらしいです。

とびっきり素晴らしい内装でもなく、特別に可愛い本棚を使っているわけでもなく、蔵書量がすごいわけでもないのになぜか入った瞬間「これがニューヨーク一の本屋さんだ」と感じさせるところがあります。
本屋さんのわりには暗いけど、とても落ち着く雰囲気が大好き。もっと本が読めたらな〜 たくさん買いたい。もっとしょっちゅう行きたい。私も他のお客さんのようにお店の人に名前で呼ばれたい。そう思わせる本屋さんでした。

聞けばこの本屋さんも某大手の影響を逃れることができず経営が大変だとか。こんなに素敵な本屋さんがなくなるなんて、ニューヨークも終わりや!と焦ってとにかく一冊買いました。

インスタグラムに集まった Three lives& companyの写真

はんはんのニューヨーク本屋リポートは
こちらのリンクでまとめて見られます

Three Lives & Company (yelpの詳細)

154 W 10th St (between S 7th Ave & Waverly Pl)
New YorkNY 10014
(212) 741-2069 threelives.com

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