SOHO辺りでみかけたちょっとおかしい建物?! Storefront for Art and Architecture
by ハンハン
ニューヨークに住むことになってから周りの人々にたくさん言われたのは「羨ましい!」という言葉でした。ブランドものの買い物やオシャレな洋服にはもっぱら縁も興味もないワタクシなので、「そんなこと、ぜんぜんないで!」と、ちょっと怒ったりもしたものです。
しかしながら、歴史に残る師匠方の作品がなにげなく道端に建って いるというのを見る時はさすがのアメリカの、さすがのニューヨーク!と感心せざるを得ないです。今や建築やデザインの流行がめまぐるしいほど早くかわり、もはやデザイナーの名前なんか覚えるスピードが付いて行けないほど。センセーショナルな新人が現れたかと思うとすぐに消え、そういえば最近あの名前聞かないねと寂しい思いをしたり。。。
そんな中、この前SOHOをぶらぶらしている時に発見したどこからどうみても平凡ではない建物がありました。
すぐに気づかないのは、有名な師匠方の作品は竣工時の写真しか見てないからなんでしょうか?それとも、思ったより小さいからなんでしょうか (^_^;A
建物の壁がバラバラに開く形になっているこの建物。薄汚いという表現では物足りない、ニューヨークらしさ満開してとっても汚い! 見間違えると「工事現場?!」とも思われてしまいそうな外見ですが、
アーティストや建築家の講演会や展示が開かれるスペースです。
妙な形に壁が開かれるんです。
道の反対側からみるとなおおかしい (^_^;A
1992年から93年にわたり、当時(今も?)その名を鳴らしていたスティーブン・ホール(Steven Holl)先生による1階部改築工事で
細い三角形のスペースを展示や講演会に適した空間に変貌させるプロジェクトだったそうです。
それにあたって、スティーブンは壁を千切ってバラバラに開くことにより、狭い内部空間を外の歩道にまで拡張させることを目指したとか。
今はもはやクラシック感すら感じられます。
たまたま見かけた日もなにかしらの講演会が行われていて、たくさんの人々が熱心に聞いていたり、道を歩く人がふらっとよったりして賑わっていました。デザインのトレンドとしては「一昔前」になってしまいましたけど、このようにたくさんの人々に使われる建物こそが最先端だと、私は思います。
97 Kenmare St New York, NY 10012
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