【洋書】ちょっと特別な方々のための(?)ニューヨークのガイドブック The shambling guide to New york city

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今月頭にストランドブックスに行ったときに店員さんおすすめの本だった The shambling guide to New york city。

そのタイトル通り、ガイドブックかと思いきや小説でした (^_^;A
ただし、小説の主人公がガイドブックを作る会社に勤める設定で、チャプターごとにそのガイドブックの内容が載ってはいます。ちょっと特別な方々のための、カナリ特別なガイドブックではありますけどね (; ^ω^)

物語は職場の上司が結婚していたことを知らず、図らぬ不倫をしていまった女性ジョイが新しい生活を求めてニューヨークに来ることで始まります。仕事探しを続ける日々、ある怪しい雰囲気の本屋さんで出版社の求人宣伝を見かけたジョイは自分の経歴にぴったり合うと思い志願するのですが。。。

「貴方は我々が求めている基準を満たしていない」と断られ、いやそんなはずがないと抗弁したり、これは差別だと脅かしてみたりしてやっとやっと面接の機会を得ます。マンハッタンのミュージカル街にある古い劇場を改造した出版社で社長と面接をするのですが、たいした仕事の話もしていないのにいきなりご飯に誘われたジョイは以前の職場での過ちを思い出しては「デートには応じません」とキッパリ。
しかし、このよく見たら若くてカッコいい爽やかなイケメンタイプの社長は「ただお腹空いているだけだから」と言ってジョイをレストランに連れていきます。

そのレストランで明らかになった信じ難い事実は、
このニューヨークには人間じゃないモンスターたちが人間と混ざって暮らしており、例えばヴァンパイアやゾンビ、幽霊、悪魔などなどが人間と変わらない生活をしているとか。
そしてこの出版社は世界の各地からニューヨークを訪れるモンスターたちのためのガイドブックを出版する会社とのこと。

紆余曲折の末に当の出版社で仕事をすることになったジョイは、社内唯一の「人間」としてモンスターの同僚たちと付き合い、仕事をこなし、トラブルに巻き込まれたりするという物語です。


半分ぐらいまではとても奇抜で斬新な発想だなと感心しながら読みました。何よりも新鮮だったのは、トワイライトで代表されるヴァンパイア物でいつも登場する魅力溢れるヴァンパイア男子とちょっと抜けている人間の女子のラブストーリーという構図がまったくないこと。
社長がけっこうのイケメンになっているのであの人と恋に落ちるパターンかと思いきや全然そういう物じゃなかったのが良かったかな (*‘ー‘)ゞ

しかし、半分を過ぎてからは作家の想像力が奇抜すぎて、モンスターの間で戦争が起こり、ハリウッド映画めいたストリーになってしまうのは残念でした。映画化を意識して書いたのかもしれませんね。
ちらちらと出てくるシーンもすごくセクシーな場面があったりしますが、全般的にアクションの激しい活動的な物語です。

物語の背景はニューヨークになっているので、ニューヨークの地理を知っているとなお面白いです。もちろん知らなくても楽しめます。


Amazonの紹介ビデオがあるのでどうぞ(リンク

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