とある語学学校物語- 先生の彼女、先生の彼氏;ニューヨークで大話題

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通っている語学学校にもなれて、先日は前任の先生とご飯を食べに行きました。当時のクラスはたまたま非常に人数が少なかったので先生とクラスメートの皆ととても仲良くなり、クラスが変わってからも仲良くさせてもらっています。

先生は女性の先生で、たまたまクラスメートの皆も含めて歳が近かったこともあり、毎日の授業が普通に女子会みたいな雰囲気でした。お互いの恋愛事情のお話を聞いたり、たまにはちょっとエッチな話に走ってしまったりして、なかなかヤバいクラスだったな〜と今になっては思うものです。 (^_^;A

何よりも衝撃的だったのは先生が今同居している人、(先生は「パートナー」という単語を使ってました)なんと!先生より10歳年下だとか!
しかも、初めて二人が出会った時、パートナーはたったの二十歳になりたて! Σ(゚Д゚|||)
先生〜それちょっと、犯罪じゃないですか?と、冗談したり。
それにしてもさすが自由の国!いろんなカップルがあるんですね!と感心したり。

結婚はしないですか?といつか質問をしたこともあって、
先生曰く、
私たちはお互いとても愛しているの。でも私たちにとって結婚というのはたったの紙一枚にサインすること意外の意味を持たないし、そんなことに縛られたくない。だから結婚はしないの。
ということでした。

クール!
さすが、カッコいい!
と、いろいろ感激したものです。


あの先生のクールっぷりに加え、英語の教え方が上手かったこともあって、あの先生は私たちの間ではアイドルのような存在でした。
そんな先生とランチに行くのはやっぱり楽しい!
食べて喋って盛り上がって、大変なお騒ぎでした。昼間からあまりにも盛り上がったので、先生の提案でそのままバーに行くことになりました。
そのバー、なんと!
先生の「パートナー」がバーテンダーを勤めているバーだそうで、
アイドルのような存在の先生の、あのクールな彼氏に会えるという期待で皆わくわく!

風びゅーびゅーのマンハッタンを歩いて横切って、バーに到着!
バーテンダーさんとより話しやすいよう、カウンター席に着席。
つたない英語でオーダーもしました。
お酒も運ばれてきました。
さて、
先生の彼氏どこ?!?!


 ( ̄− ̄)フーン



 Σ(゜∀゜ノ)ノ


まさか、
この人?
このバーテンダーが先生が言ってたパートナー?


あの、、、


顔立ちもはっきりしてて、
骨格も大きくて、
すらっと背が高くて、
かなりの男前には見えるんですけど、、、


男のようには見えるんですけど、
だけど、間違いなく、
女なんです。


 Σ(|||▽|||)


そう!
先生のパートナーっていう人は、
女の人だったんです。


そう!
先生は同性愛者だったのです。


だから、英語だと代名詞で話す時HeとかSheとかで性別が分かってしまうのですが、ことあることに「マイ パートナー」って言ってたんだな〜と、普通のアメリカ人だったらすぐ代名詞持ち込んでしまうはずなのにな〜と、今になって考えるとおかしいなと思うわけです。

だからといって、
「先生きもちわるい〜」とか「なんか裏切られた気がする」とは全然思わないわけで、私の中では初めて会った同性愛者なのに、こんだけすんなり飲み込めたことがむしろ不思議なほどでした。
その後ずっと気まずくなることもなく普通に仲良くしています。


その他にも私が通っている語学学校にはゲイということで有名な先生がいて、多分前述の女性の先生のことを知っているのは私たち数人だけだと思いますが、このゲイの先生(男性)は自分から宣言しているのでかなり有名です。
宣言ところか、あの先生は日本人の男の子がタイプだとか!
クラスの日本人の男の子にはメールもガンガン送って、作文の添削にラブレターを書いたり、食事に誘ったりで
大変!
なんかそういうの直接「される」側だと、第3者である私とは場合が違うんだから「大変」と思うのも当然でしょうね。


語学学校の先生という職業が同性愛者に向いているのかなという疑問もわいてきますが、その話の以前に本当にたくさんいるんです。



最近FacebookやTwitterなどでこのようなマークを見かけることが増えました。
これはpink equal signと言って、「全ての愛は平等である」との文章が書き込まれたバージョンもあります。

そう。このマークは同性愛も愛の一つの形態であると認める人の間で広まっているサインなのです。



さて、ニューヨークの話ですが、
現在ニューヨークだけではなくアメリカ全体でもっとも熱い話題の一つは同性婚でしょう。すでにニューヨーク州は州法で同性婚を認めており、法律で認められた結婚を求めてたくさんの同性愛者カップルがニューヨークに集まってきているのも事実です。このような現状はニューヨークだけではなく、同性婚を認めている州にて各地で起きています。

同性婚が合法かどうかの話以前にここはニューヨーク。
世界の各地から様々な人たちが集まってきているまちであり、アメリカのなかでも政治的にもっとも進歩的なまちの一つ。同性愛は珍しいものではありません。


それに、このようなマークが広がっていることからもわかるように、そして私の経験からも分かるように、同性愛者であることを恥ずかしがるとか罪悪感を感じるよりは
彼ら自身の自由と権利を守るために積極的に政治やマスコミにも関わっています。


ただし、
「同性愛を愛の一つの形態として認めているアメリカはとにかく素晴らしい」という考え方はやや軽卒かと思うんです。もちろん「彼らの愛も愛だ。彼らの自由を侵害するな」というとカッコいいんですけど、
アメリカの保守派から見ると、この国は宗教の自由を求めてカトリックの世界から脱出してきたキリスト教徒が作った国であって、聖書で禁じられている同性愛を認めてしまうのは建国理念に反する行為とも読み取れるんです。
お酒と豚肉が禁止されているイスラム教の世界で、「いや。俺はお酒も豚肉も大好きだから、俺の自由を侵害するな」と言うのと同じとは言えませんけれども、なんとなく似ている気がするんですよね。
アメリカは進歩的なイメージが強い国ですが、実際には保守派もたくさんいて、ニューヨークやロスなどの大都会を除くと保守派の方が多いとも言える不思議な国だということを忘れてはいけませんね。

それに、もう一つ、
「身体は男に生まれたんだけど心は女なので、これからの人生女として生きていきます」という人を女として認めるかの問題についても考えてみる必要があります。
個人の意志を充分尊重して認めてあげるべきか。
じゃあ、人種はどうなんでしょう?
「私は身体は黒人として生まれたんだけど心は白人なので、これから白人と認めてください」と言う人がいたらそれも認めるべきでしょうか?
また、「身体と心のアイデンティティーが違うので、心に合わせます」というのは、考え方によっては勝手過ぎるとも思えるんです。心に合わせて身体を変えられるんだったら、身体に合わせて心を変えることもできるのではないでしょうか?努力はしたんだけど、無理だったというと、どこまでの努力を認めるべきでしょう。そもそも心の努力って測れるものでしょうか?


私は同性愛について良し悪しは言いたくありませんし、
同性愛者という人と知り合ったのもついこの間が初めてだったのでまだまだ考えてみたいことがたくさんあります。

只今ニューヨークでもっともホットな話題の一つであり、
同時にもっとも難しい話題でもある同性愛。
一度考えてみてはいかがでしょうか?


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