外国語を教えるということ、そして外国語を習うということ
by ハンハン
私が通っているランゲージスクールは良心的な授業料と、多彩な放課後活動、講師たちのモチベーションの高さ、そして日本人率の高さである意味有名なスクールです。
というのを、私は事前に調べて、承知の上登録したのですが、、、
軽く流してしまった一句
講師たちのモチベーションの高さ
講師たちのモチベーションの高さ
講師たちのモチベーションの高さ
それが何を意味するのかが正直分からないまま登録しました。
それが、もうすぐ3ヶ月の登録が終わろうとする今になってようやく分かってきた気がします。
あのスクールの講師たちはモチベーションが高いといって全員が全員やる気満々というわけではありません。全般的にモチベーションが高いというのは事実ですが、一部の講師が常識はずれなんです。
しかし、
そのモチベーションとかやる気とか。
ちょっと違う気がする、、、
もちろん私があのスクールの全ての講師の授業を全部受けているわけではありませんので、こんなこと言うのもなんですが。。。
一応、ほぼ看板講師の役割を果たしているMさんの授業は受けています。そして私は外国語を教えることについて、外国語を習うことについて少し疑問がわいてきました。
彼の持つ「モチベーションの高さ」は
生徒を上達させることへの情熱とはちょっと違って
「すごく上手いこと教えている自分への酔い」とでも思えてしまいます。
例えば
彼がよく使う例文とか状況の設定、生徒さんが言ったことについてのコメントなどの中には、一般的アジア人に常識から見て「失礼極まりない」ほどキツいことがあります。それをもって彼は「ぜったい、二度とそんな間違いはするな」という意味を伝えたいのかもしれませんが
かれはいつも「自分がその例文をあげているのは今回が初めて」と言い、「あなたみたいなアホすぎる間違いは今まで見たことない」とか、「すごく興味深い。あんなことを言ったのはあなたが初めてだ」とか言うんですが。。。
実は我々は毎週同じことを言い、毎週同じことを言われています。
しかし彼はとっっっっっっても派手な言い方をし、派手に動き、スラングとか混ぜて派手に言うから、
ただのエンターテインメント番組を見るような感覚で我々は笑い、
日本人率の高いスクールってこともあって、大人しく、「先週同じこと言ったじゃないか」と突っ込むことなく、毎週同じことの繰り返し、、、(終わらない)
それを見ると
あっはー
確かにこの人は「教え方上手」に見える方法を心得てる!と分かってくるんですねぇ
かといって、彼の授業が全然なんの役にも立たないし、英語なんかちっとも伸びないから彼はデタラメだ!!!とも言えないんです。
なぜなら、間違いなく英語が伸びたからです。←うん?
ネイティブスピーカのエンターテインメント番組司会めいた人がはしゃいで喋っているのを90分ずつ週5回聞いていて、英語が伸びないわけがないです。
だから結局外国語を教えるというのは誰にもできない至難の業であり、だれにでも出来ることという矛盾がそこにはあるのです。
逆に言うと、先生の腕前がどうのこうのという以前に、
「伸びる人は伸びる」ということですね。
じゃあ、
「伸びない人」はいくら有名な先生に習っても意味ないの?という疑問がわいてきます。
私は
「はい。そうです」と思います。
だって、今の私がそうなんですもん (*≧艸≦) ウフフ
伸ばしてくれる先生を探すんじゃなくて
自分が「伸びる人」にならないといけないですね。
じゃあ、誰が伸びるの?
って。本当。難しいですけど。
めっっっっっちゃ心から、めっっっっっちゃ習いたい!!!と思う人が「伸びる人」ではないかと私は思います。
そのために「教える」立場の人は自分の教える言語について生徒さんが心から興味を持つことが出来るよう、一人一人に丁寧に気を遣って、おもてなしをする気持ちでないといけないと思います。
生徒さんの気持ちを理解し、何を難しがっているのか何をおもしろがっているのかを、少なくとも理解しようとする努力をしないといけない。
派手な言い方をして一笑い買うというのは、講師のすることじゃなくてエンターテインメント番組の司会のすることだと気づき、
昔、大阪で韓国語講師をしてたときにきっと私も後者のほうだったんだろうなぁと思えてきていろいろ複雑な気分になるこの頃です。
有名な外国語スクールの先生たちはわざと自分の知らないスペイン語とかフランス語を習いに行くそうです。
自分にとって当然のような言語を、理解することが出来ない生徒さんのことが、講師たちにとっては理解できない。
だから生徒さんたちがどんな苦労をしているのか、自分がどんな講師として目に映るのかを講師たちは知らないんです。だからこそ自分も生徒さんの立場になり、彼らの苦労を知り、もどかしさを理解し、自分がどんな講師であるべきかを考えるらしいです。
さすがにそうです。
私は大阪で韓国語講師を2年間やってましたが、ダメな講師でしたね。
もう一度私に、大阪で韓国語を教える機会が訪れるんだったら、
きっと前よりはいい講師になれると思います。
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